令和4年度 技術講習会

進化するプレスせん断加工技術


概要

 プレスせん断加工は自動車部品や電子機器部品などの工業製品の大量生産に欠かせない技術です。近年では、自動車のボディ材料で利用 率が高まる高強度鋼板(ハイテン材)や、モータコアに使用されるアモルファス合金の需要が高まっており、いずれも加工が難しい材料と して知られています。生産・製造現場では新しい材料に合わせた加工法の開発を続けていますが、難加工材への対応は一筋縄ではいかず、 多くの企業で苦慮されています。
そこで、時代の変遷により登場する様々な工業材料のせん断加工技術について、日本工業大学の古閑先生からこれまでの研究事例をご紹介 いただきます。ハイテン材やマグネシウム合金、CFRTP材やアモルファス合金など、加工が困難とされる材料のせん断加工技術の開発 事例をお聞きし、課題解決のアプローチを学ぶ機会としたいと思います。 

(講習会参加案内より)

内容

  • 日時および会場
     日時 令和5年1月23日(月)10:30~16:00
     会場 長野県工業技術総合センター 精密・電子・航空技術部門(岡谷市長地片間町1-3-1)
        およびオンライン(Zoom)
  • 講演内容

     プレスせん断加工技術の進化
     1.高強度鋼板打抜きにおける切口面の改善と工具寿命向上
     2.PCD製工具によるアルミニウム板、ステンレス鋼板のせん断加工
     3.マグネシウム合金板の打抜き・シェービング
     4.CFRTP(熱可塑性炭素繊維強化プラスチック)のシェービングと振動穴あけ加工
     5.アモルファス合金箔の打抜き加工
                          等々

  • 講師
    日本工業大学
    基幹工学部 機械工学科
    教授 古閑 伸裕 氏